【年間ベスト】2020 Caroline Japan ベスト・ソング・レビュー vol.2
世界中がカオティックな雰囲気に包まれつつも身動きが取れない、というクレイジーな状況が続いている2020年も、残すところあとわずか。不安や希望が入り混じる中、今年もたくさんのリリースがありました。生活の変化から在宅や遠隔で制作を行うミュージシャンも増え、新たな流れが音楽業界に広まったと思います。そして今も、この状況下で何ができるか試行錯誤を繰り返し、止ることのない音楽の力を実感している方も多いのでは。 変動に満ちた今年一年を振り返り、CarolineスタッフがCarolineからのリリース、そしてオールジャンルからベストソングを5曲ずつセレクト、コメントと共に紹介します。
★ Caroline Staff:コジマリ
最近興味があるのは、精進料理、バイオハッキング。
【Caroline TOP 5 Songs】 (順不同)
【Caroline TOP 5 Songs】は、こちらのYouTubeプレイリストからまとめてチェック。
■ Joseph Lawrence & The Garden “In The Missed”
深みのある美しい歌声とスローコア、フィールドレコーディング、50sの映画サントラっぽいストリングス、全ての要素がノスタルジックな気持ちにさせてくれます。エレガントという言葉がぴったりの曲。ミュージックビデオではクラシカルな声とのギャップを感じてしまうJosephの儚い雰囲気もバリバリに映えてます。
■ Gesher, Mayhem NODB, Jammz “Change””
24歳のUKトラックメーカーGesherの作るキラキラ&どこか古めかしさのあるシンセ音と、Mayhem NODBのグライムが調和。Mayhemは悪ガキっぽい声を生かすラップが上手!PVでMayhemが突然ギブスをしているのが気になる。
■ Miho Hatori “Formula X”
メローな流れから呪文のようなラップへの展開がドリーミー、ざらついた音質も逆に薄れていく幻想っぽくて夢心地。コロナ渦、NYのチャイナタウンで撮影したというDIYなMVも、歌詞も、2020年ならではの雰囲気が漂っています。
■ Shygirl “LENG”
ロンドン生まれロンドン育ちのShygirlを完璧にレペゼンするような曲。Dizzy Rascalの2003年にリリースされたあの名盤『Boy in da Corner』を彷彿させるようなオールドスクールなグライム感はアガります。この曲が収録されているShygirlのEP『Alias』、ストーリーも曲もリリックビデオも全て良かった。Shygirlは常に満点!
■ TyFontaine “Duse N Juice Ft Lil Keed”
面白い声だし面白いメロディーだなぁ、と思って聴いてたらハマってしまいました。実はちょっとお坊ちゃん、学校を退学になったりちょいワルNYスケーターでもあるTyFontaineのキャラも気になってます。
【All Genre TOP 5 Songs】(順不同)
【All Genre TOP 5 Songs】は、こちらのYouTubeプレイリストからまとめてチェック。
■ cHinyu “Mosquito”
大阪を拠点に活動しているcHinyuの、タイトル通り”蚊”を感じる曲。ジリジリする電子音から始まるゾワゾワ感もたまらない。シンプルだけど展開が楽しくて、遊びとセンスが見事に詰まってます。■ Hudson Mohawke “Be Your Fantasy”
このコロナの時期に、驚くべき勢いで突進していたのは間違いなくHudson Mohawkeだと思います。未発表曲などを集めたアルバムを2020年のうちに3枚もリリース、しかも全部良い、なんてこった。全て名曲でどれを選ぶかすごく迷った…けど、最初のフックが気持ち良すぎるこの曲をピック。「Spruce Illest Bumper」などもキュートで最高でした。詳しくは番外編プレイリストをチェック。■ julek ploski “My Music”
こんなご時世ですし、その上寒くなってきてさらに家から出なくなった結果、楽しいものを求めて辿り着いた先がこれ。自分が物語の主役になりきれるようなエピックソング。■ shiwashiwa “Blue”
才能あるアーティストであり私の友人でもあるshiwashiwa。脱力感のあるメロディーも共感できる歌詞も、私的には涙なしには聴けません。元気出ます。渋谷にあるクラブ、不眠遊戯ライオンのイケイケなイベントに行った時、会場に入った途端この曲が爆音で流れていて最高でした。■ Tohji “Oreo”
個人的に、2020年を代表する曲と言っても過言ではないくらいパワフルな曲だと思います。気付いたら無意識に聴いてしまっているという、遺伝子に響くレベル。きっとみんなもそうだと思う(独断)。笑 海外アーティストとコラボして展開していったのも面白かったですし、Mura Masaミックスもお互いの良さしか滲み出てなくてすごかった。POWERRRRR!前回のトミーと同じく、選びきれなかったものは番外編プレイリストに。
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